大切な人への誕生日プレゼントに椿を考える、その素敵な気持ち。でも「椿の花言葉は怖い」「縁起が悪い」なんて話を聞くと、不安になってしまいますよね。
お花を贈ろうか悩んでいる時って、期待と少しの不安が入り混じります。『この花言葉、相手に失礼じゃないかな?』そんな風に、大切な人を想うからこそ生まれるそのお気持ち、とてもよく分かります。
ご安心ください。その不安は、椿にまつわる歴史的な背景や物語を知ればきれいに解消できます。椿は、あなたの「おめでとう」の気持ちを伝える最高のプレゼントになります。
この記事は、単なる花言葉の解説ではありません。あなたの不安を自信に変え、彼に贈るべき最高の色とメッセージが見つかる、あなたのためだけの贈り物ガイドです。
この記事を読めば、色別のポジティブな花言葉から、自信を持って贈るためのマナー、そして想いを伝えるメッセージ文例まで、すべてが分かります。大丈夫、一緒に最高のプレゼントを見つけましょう。
[著者情報]
この記事の書き手:彩野 佳織(あやの かおり)
フラワーギフト・コンシェルジュ
フラワーショップの店長として5年間で1,000件以上のギフト相談に対応。現在はフリーランスとして、花言葉やアレンジメントの知識を活かし、個人のためのギフト選びをサポート。「お花を贈る素敵な気持ちを、不安で終わらせない」をモットーに、お客様一人ひとりの心に寄り添った提案を続けている。
「椿のプレゼントは縁起が悪い?」その2つの不安、専門家が解消します
お店でお客様のギフト選びをお手伝いしていると、「椿って、花が首ごと落ちるから縁起が悪いんですよね…?」と心配そうに尋ねられることが本当によくあります。美咲さんのように、大切な人を想う誠実な方ほど、そういった点を気にされますよね。
結論から言うと、その心配はほとんど不要です。椿にまつわるネガティブなイメージは、主に次の2つの話がもとになっています。
1. 武士の時代の価値観:「首が落ちる」という連想
椿の花が散る時、花びらが一枚ずつではなく、萼(がく)から丸ごとぽとりと落ちます。この様子が、武士にとって自らの「打ち首」を連想させたため、椿は歴史的に縁起が悪いと避けられていました。これはあくまで武士階級の価値観であり、現代の、特にお祝いのシーンで気にする必要は全くありません。
2. フランスの小説『椿姫』:悲しい恋の物語
「罪を犯す女」という少しドキッとする花言葉がありますが、この花言葉の由来は、フランスの小説『椿姫』にあります。この物語は、愛する男性のために自ら身を引くという、主人公の悲しくも美しい自己犠牲の恋を描いたものです。つまり、この花言葉は怖い話ではなく「切ない物語」が背景にある言葉なのです。
専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 歴史や物語を知れば、椿は怖くないと分かります。むしろ、その背景を知っていると、より一層お花に愛着が湧きますよ。
なぜなら、多くの方が「怖い」「縁起が悪い」という言葉の表面だけを捉えてしまいがちだからです。椿が武士に嫌われたという歴史や、『椿姫』の切ない物語を知ることで、ネガティブなイメージは「特定の時代の特定の価値観」や「フィクションの物語」に過ぎないと理解できます。この知識が、あなたの不安を自信に変える助けになれば幸いです。
【色別】彼の魅力に合うのはどれ?プレゼントに最適な椿の花言葉
椿にまつわる不安が解消されたところで、いよいよプレゼント選びの本番です。椿は色によって様々な花言葉を持ち、赤色の椿と白色の椿では、伝えられるメッセージも変わってきます。彼のどんなところが好きか、どんな魅力を伝えたいかを思い浮かべながら、ぴったりの色を選んでみましょう。
赤色の椿:「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」
もし彼が、自分の努力や才能をひけらかさない謙虚な人なら、赤い椿がぴったりです。彼の内面にある誠実さや、飾らない人柄への尊敬の気持ちを伝えてくれます。
白色の椿:「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」
彼のことを「本当に素敵な人だな」と心から思うなら、白い椿がおすすめです。「あなたは何一つ欠点のない、最高に魅力的な人です」という、まっすぐで強い愛情を表現できます。
ピンク色の椿:「控えめな愛」「慎み深い」
情熱的な赤や、完璧さを称える白が少し照れくさいと感じるなら、優しいピンクの椿が良いでしょう。「いつもありがとう」という、温かく穏やかな愛情を伝えるのに最適な色です。

これで完璧!大切な人に贈るための椿のマナーとメッセージ文例
贈る色が決まったら、あとは自信を持って渡すだけです。ここでは、プレゼントとして椿を贈る際に知っておきたい、最後のひと押しの情報をお伝えします。
まずマナーについてですが、誕生日のようなお祝いの機会に椿を贈ることは全く問題ありません。ただし、先ほどお話しした「花が首ごと落ちる」という特徴から、入院中の方へのお見舞いなど、療養や回復を願うシーンでは避けるのが無難です。これは椿に限らず、鉢植え(根付く=寝付く)や菊(葬儀を連想させる)を避けるのと同じ、相手を気遣う日本の贈り物文化の一つです。
椿を贈るシーンのOK・NG
| シーン | OK / NG | 理由 |
|---|---|---|
| 誕生日・記念日 | OK | お祝いの気持ちを伝えるのに最適です。 |
| 感謝の気持ちを伝える | OK | 「控えめな素晴らしさ」など、尊敬を伝えるのに向いています。 |
| お見舞い | NG | 花が丸ごと落ちる様子が、縁起が悪いと捉えられる可能性があります。 |
| 新築祝い | OK | 新しい門出を祝う華やかな贈り物になります。 |
そして、プレゼントを渡す際に、ぜひ短いメッセージを添えてみてください。言葉にすることで、あなたの気持ちはもっと深く伝わります。
メッセージ文例
赤い椿を贈る場合
「お誕生日おめでとう。赤い椿の花言葉は『控えめな素晴らしさ』なんだって。いつも頑張っているのに偉ぶらない、〇〇君にぴったりだと思って選びました。」
白い椿を贈る場合
「Happy Birthday!白い椿には『申し分のない魅力』っていう花言葉があるんだよ。私にとって、まさにそんな存在の〇〇君へ。」
椿の花言葉に関するよくある質問(FAQ)
最後に、お客様からよくいただく補足的な質問にお答えします。
Q. 椿とよく似た「サザンカ(山茶花)」との違いは?
A. 見分ける一番簡単な方法は、花の散り方です。椿は花ごと落ちますが、サザンカは花びらが一枚ずつバラバラに散ります。また、一般的に椿には香りがほとんどありませんが、サザンカには甘い香りがある品種が多いです。
Q. 椿が誕生花になる日はいつですか?
A. 椿全般の誕生花は、主に1月18日、2月4日、12月10日などとされています。特に赤い椿は11月22日、白い椿は12月27日の誕生花と言われることもあります。
まとめ
椿の花言葉にまつわる不安は、少しの知識で解消できることをお分かりいただけたでしょうか。
- 「縁起が悪い」という話は、昔の武士の価値観に由来するもので、現代のプレゼントでは心配不要です。
- 椿には「控えめな素晴らしさ」や「完全なる美しさ」など、贈り物にぴったりの素敵な花言葉がたくさんあります。
- お見舞いを避ければ、誕生日のようなお祝いのシーンでは、自信を持って贈ることができます。
これであなたも、自信を持って椿を贈れるはずです。あなたの心のこもったプレゼントは、きっと彼にとって最高の誕生日プレゼントになりますよ。
さあ、彼にぴったりの色の椿を探しに、お近くのお花屋さんを覗いてみませんか?

