大切な先輩への昇進祝いに、美しく華やかな芍薬を贈りたい。そう思ったのに、花言葉を調べてみたら「怖い」という言葉が目に入って、不安になっていませんか?
ご安心ください。その噂は、芍薬が持つたくさんの魅力の中の、ほんの一部分が誤解されて広まったものです。芍薬は、実はお祝いのシーンにぴったりの、素晴らしい花言葉を持つ花なのです。
この記事は、あなたの芍薬に対する不安をたった3分で「自信」に変える、お守りのようなガイドです。この記事を読み終える頃には、芍薬の本当の意味を理解し、自信を持って先輩に最高に喜ばれる芍薬のブーケを選べるようになりますよ。
[著者情報]
この記事の書き手:彩野 佳織(あやの かおり)
フラワーギフト・コンシェルジュ
フラワーショップの店長として5年間で1,000件以上のギフト相談に対応。現在はフリーランスとして、花言葉やアレンジメントの知識を活かし、個人のためのギフト選びをサポート。「お花を贈る素敵な気持ちを、不安で終わらせない」をモットーに、お客様一人ひとりの心に寄り添った提案を続けている。
なぜ?芍薬の花言葉に「怖い」という噂が立つ本当の理由
お店でお客様のギフト選びをお手伝いしていると、「このお花、贈っても失礼じゃないでしょうか?」というご質問を本当によくいただきます。その裏には、相手を大切に思うからこそ絶対に失敗したくない、という誠実な想いがありますよね。
芍薬の花言葉と「怖い」というイメージの関係も、まさにその心配から生まれた誤解が由来となっています。
実は、芍薬に直接「怖い」という意味の花言葉は存在しません。ではなぜ噂が立ったのかというと、その出所は古代のギリシャ神話の一説にあります。
ある女神が出産する際、別の嫉妬深い女神から隠れるために芍薬の花の中に身を隠し、無事に出産できた、という物語です。
この物語から、「女神の嫉妬から守った」というポジティブな解釈と、「嫉妬深い女神の怒りを買った」というネガティブな解釈が生まれました。後者の解釈が、一部で「怒り」や「憤慨」といった花言葉(特に紫色の芍薬に当てはめられることがあります)の由来とされ、「怖い」というイメージに繋がってしまったのです。
しかし、これは数ある物語の中の一つに過ぎません。日本では「立てば芍薬、座れば牡丹」という言葉があるように、芍薬は美しい女性の象徴として、古くからポジティブなイメージで愛されてきました。心配する必要は全くありませんよ。
【色別】お祝いに最適!芍薬が持つ本当のポジティブな花言葉
芍薬の不安がどこから来るのかご理解いただけたところで、次はその芍薬が持つ、本来の素晴らしい花言葉の世界を見ていきましょう。
芍薬全体の花言葉は「恥じらい」「はにかみ」「謙遜」「思いやり」など、奥ゆかしく、優しい意味合いのものが中心です。どの言葉も、尊敬する先輩への気持ちを表現するのにぴったりですね。
さらに、芍薬は色ごとにも素敵な花言葉を持っています。昇進祝いというシーンに合わせて、最適な色を選んでみましょう。
専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: お祝いのシーンでは、紫色の芍薬は避けるのが賢明です。
なぜなら、先ほどのギリシャ神話の解釈から、紫色の芍薬には「怒り」という花言葉を当てはめる説も存在するからです。ほとんど知られていない知識ですが、万が一の誤解を避けるため、お祝いの贈り物としては、他のポジティブな花言葉を持つ色を選ぶことをおすすめしています。

もう迷わない!先輩への昇進祝いに芍薬を贈る3つのステップ
芍薬の本当の魅力を理解すれば、もう贈り物選びは迷いません。ここでは、先輩への昇進祝いとして芍薬を贈るための具体的な3つのステップを解説します。
ステップ1:お祝いの気持ちが伝わる色を選ぶ
まず、あなたの気持ちに最も合う色の芍薬を選びましょう。
昇進祝いであれば、優しく華やかな「ピンク」か、誠実な祝福を伝えられる「白」が最もおすすめです。どちらの色も、受け取った方が素直に喜んでくれる、間違いのない選択肢です。
ステップ2:気持ちを100%伝えるメッセージを添える
贈り物にメッセージカードを添えることは、あなたの意図を明確に伝え、誤解を防ぐための最も効果的な方法です。選んだ芍薬の花言葉と、あなた自身の言葉を添えて、気持ちを100%伝えましょう。
そのまま使える!メッセージカード文例集
文例A(ピンクの芍薬に添えて)
「〇〇先輩、ご昇進おめでとうございます!先輩の華やかなイメージにぴったりの、ピンクの芍薬をお贈りします。『はにかみ』という花言葉に、私の憧れと感謝の気持ちを込めました。」
文例B(白い芍薬に添えて)
「〇〇さん、この度はご昇進、心よりお祝い申し上げます。尊敬する〇〇さんに、誠実な祝福を伝えたくて白い芍薬を選びました。今後の更なるご活躍を応援しております。」
ステップ3:より喜ばれる豆知識を知る
芍薬は5月〜6月頃に旬を迎える初夏の花です。もし贈る時期が旬と重なるなら、「旬の芍薬を見つけたので」と一言添えるだけで、「自分のために旬のものを選んでくれた」という特別な心遣いが伝わります。
専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 花言葉のネガティブな情報に、あなたの素敵な気持ちを邪魔させないでください。
なぜなら、ギフト選びで最もよくある失敗は、インターネット上の断片的な情報に惑わされ、最初に「贈りたい」と感じた素直な気持ちを諦めてしまうことだからです。一番大切なのは、あなたが先輩を想う気持ちそのものです。花言葉は、その気持ちを伝えるための素敵な道具の一つに過ぎません。
芍薬の贈り物に関するよくある質問(FAQ)
最後に、芍薬を贈る際によくいただく補足的な質問にお答えします。
Q1. 牡丹(ぼたん)との違いは何ですか?
A1. 芍薬は草本性(草の仲間)で、冬には地上部が枯れます。一方、牡丹は木本性(木の仲間)で、冬も枝が残ります。見た目は似ていますが、贈る際に厳密な区別を気にする必要はありません。
Q2. 贈り物にする場合、何本くらいが良いですか?
A2. 小さめのブーケなら3〜5本、見栄えのする花束なら7本以上が目安です。ただし本数に厳密なルールはありませんので、ご予算やお店の方との相談で決めて大丈夫です。
Q3. 芍薬が最も美しい季節はいつですか?
A3. 芍薬の旬は、日本では5月から6月にかけての初夏です。この時期の芍薬は、花も大きく開き、最も美しい姿を見せてくれます。
まとめ:自信を持って、最高の芍薬を贈りましょう
この記事では、芍薬の花言葉にまつわる不安を解消し、自信を持って贈り物をするための方法を解説しました。
- 芍薬の「怖い」はギリシャ神話由来の誤解で、心配は不要
- お祝いには「ピンク(はにかみ)」か「白(満ち足りた心)」が最適
- メッセージカードを添えれば、あなたの気持ちは100%伝わる
一番大切なのは、昇進された先輩を心からお祝いしたい、というあなたの素敵な気持ちです。芍薬は、その清らかで美しい気持ちを伝えるのに、最高のパートナーになってくれます。
さあ、あなたの気持ちを伝える準備は整いました。自信を持って、素敵なお花屋さんへ足を運んでみましょう。

